身に覚えのない慰謝料を大幅に減額し、離婚を成立させた事例

  • cases145
  • 2017年11月15日更新
男性
  • 20代
  • 男性
  • 会社員
  • 慰謝料請求
  • 減額
  • 暴言
  • 暴力
  • DV
  • ■配偶者の年齢・職業 20代 [主婦]
  • ■婚姻期間 3年~5年
  • ■離婚原因 性格の不一致
  • ■子供 1人
  • ■解決までの期間 7ヶ月
  • 請求金額500万円
  •  
  • 最終金額 500万円 → 150万円(350万円減額)

ご相談に至った経緯

ご相談者Aさんは、妻Bさんとの金銭感覚の違いや、Bさんが思い通りにいかないと暴力をふるってくること等の性格の不一致から、これ以上婚姻関係を継続することは出来ないと考えておられました。

そこで、Aさんはご自身で、Bさんとの任意の交渉や、遠方の家庭裁判所への調停手続きの申し立てまで行われましたが、Bさんは、Aさんとしては身に覚えのない暴力行為等を主張して、500万円の慰謝料を支払わなければ離婚に応じないとの態度で譲らず、調停は不調で終了してしまいました。

ご相談内容

調停が不調で終了してしまったため、Aさんとしては、離婚訴訟を提起せざるを得ないと考えていたところ、今度は逆にBさんの方から離婚訴訟を提起され、慰謝料の請求をされてしまったため、どのように対応すればいいか、当事務所にご相談に来られました。

ベリーベストの対応とその結果

Bさんから提起された訴訟においては、Aさんには身に覚えのない暴力や暴言、浪費といったいくつもの主張が挙げられていたため、これらの一つ一つに対して、前後の経緯も含めた実際の事実関係を丁寧に説明して反論を行いました。

ただ、AさんはBさんと喧嘩をした際に一度だけ、Bさんに怪我を負わせてしまったことがありました。この点については、証拠として診断書も提出されていたため、Aさんとしても、ある程度の慰謝料は支払うとの意向をお持ちでした。

そこで、きちんと反論も行いながら、訴訟期日には、紛争の迅速かつ円満な解決を目指して、裁判官やBさんの代理人とも協議しました。
Bさんご本人の気持ちの問題で、なかなか減額には応じていただけませんでしたが、裁判官からも、今回の事件でそれほど高額の慰謝料は発生しないと考えられると仰っていただき、判決で決めるよりも、お互いの合意のもと和解で解決する方が、納得という面でも望ましいと説得していただきました。

結果、当初は500万円という高額の慰謝料請求でしたが、最終的には、150万円の解決金を支払うということで和解離婚が成立しました。

【解決のポイント】
事実関係については、前後の流れも含めて具体的かつ詳細に反論を行うことで、高額の慰謝料が発生し得ないということをアピールしながら、むやみに相手を刺激しないように表現にまで気を使い、裁判官、相手方代理人とも議論を重ねました。
結果として、大幅に慰謝料を減額して、早期かつ円満な解決をすることができました。

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