離婚調停が不成立になっても食い下がり続け、念願の離婚を達成した事例

  • cases160
  • 2017年11月29日更新
女性
  • 30代
  • 女性
  • 会社員
  • 離婚
  • 調停
  • 訴訟
  • 慰謝料請求
  • 財産分与
  • 養育費
  • 親権
  • 長期戦
  • ■配偶者の年齢・職業 30代 [会社員]
  • ■婚姻期間 5年~10年
  • ■離婚原因 浮気・不倫,モラハラ
  • ■子供 2人
  • ■解決までの期間 1年3ヶ月

ご相談に至った経緯

ご相談者Aさんは、夫Bさんと子どもたちと一緒に、夫の実家で暮らしていました。しかし、夫からも舅からも姑からも虐げられ続け、たまりかねて別居を開始しました。

その後、Bさんに離婚を求めましたが、協議でも調停でもBさんはまったく離婚に応じようとしませんでした。離婚調停が不成立に終わったので、裁判のご依頼を検討するため、当事務所へご相談にいらっしゃいました。

ご相談内容

Aさんから、Bさん・舅・姑からの仕打ちについて、事細かにお話しいただきました。実に過酷な状況で、離婚原因があって婚姻関係が破たんしていることは明らかでした。

しかし、Bさんが、離婚も親権も何もかもすべて争ってくることもまた明らかでした。長期戦になることをご覚悟いただいたうえ、裁判のご依頼をいただくことになりました。

ベリーベストの対応とその結果

Bさんは、やはり思い切り抵抗してきました。弁護士に依頼をしないBさんは、裁判所に求められた書面すら用意せず、感情論をぶちまけて事件の進展を頓挫させ続けました。そこで当方は、法律論や理性的な話を打ち切り、Bさんの感情論をしっかり聞き取ったうえで徐々にガス抜きをして、和解の方向に進めていきました。

本件には、もう1つ大きな問題がありました。Bさんが遅刻魔で、裁判に必ず遅刻してきたのです。
離婚の裁判では、被告が欠席したからといって簡単には決着をつけられません。そのため毎回Bさんを待つことになりますが、もし弁護士にその後の予定が入っていると、裁判がその都度延期されてしまいます。つまり本件裁判の日は、その後の予定を長く空けておかなければ、Bさんの遅刻によって裁判が延期され、いくらでも長期化するような状態でした。

通常、弁護士は予定が詰まっているため、一件の裁判に長時間を割くことは不可能です。しかし本件では、Aさんの過酷な状況をお聞きしていました。当方としても早く解決をして差し上げたいと願っておりましたので、他の予定を何とかやりくりして本件に長時間を確保し、被告が1時間遅刻してきても裁判が延期にならないよう、万全の準備をして裁判に臨み続けました。

以上の対応を粘り強く続けた結果、裁判を起こしてから1年かからずに和解をまとめることができました。判決まで至るとすれば3年越しになることすらありえる事案でしたので、上記困難さがあった割に、早期解決をすることができたといえます。

【解決のポイント】
紋切型の対応をするのではなく、被告の態度・特性などに合わせて対策を練り、さらに時間と労力を惜しみなく注いだことで、早期解決に至りました。

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