宿泊付きの面会交流を実施する方向で協議をまとめることができた事例

  • cases98
  • 2016年12月27日更新
男性
  • 40代
  • 男性
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ご相談に至った経緯

ご相談者Aさんは、数年前に元妻Bさんと離婚し、2人の間の子どもCくんは、Bさんが引き取りました。離婚後しばらくは、月に1回程度、AさんとCくんは宿泊付きの面会交流を行ってきました。しかし、Bさんが遠方の実家にCくんを連れて帰ってしまったため、面会交流が途切れてしまいました。

ご相談内容

Aさんは、仕事が忙しかったこともあり、2年ほど、Cくんと会わないままになっていました。自分の収入が低く、養育費が低額なことも理由でBさんが実家に帰ったという事情もあり、「子どもに会わせてほしい」とBさんに申し出るのも気が引けていました。しかし、Cくんに会いたい気持ちは募るばかりで、何とか面会交流を再開できないかと考えて相談に来られました。

ベリーベストの対応とその結果

Aさんが一番懸念していたのは、面会に妻が反対するのではないか?子どもが会いたいと言っているのに会わせないのではないか?ということでした。当方は、Aさんから委任を受け、元妻Bさんに連絡を取りました。Bさんに対しては、AさんがCくんのことを第一に考えた面会交流を望んでいること、その内容を一緒に考えていきたいと思っていることをお伝えしました。

BさんもCくんと父親との交流を否定するものではないが、2年空いているので複雑な思いがあること、実際問題として遠方に住んでいて交通費もかかること、Cくん自身も小学生となり(離婚時は幼稚園児)、少し父親との面会(特に急に泊まりとなる場合)に戸惑っている、面会交流の内容と言われても具体的に考えられないとの回答でした。

そこで当方は、お互いの信頼関係を醸成するため、一度短時間の日帰り面会を実施することを提案し、AさんがCくんの現在の居住地へ出向き、遊園地で2人で遊ぶ試験的な面会交流を実施しました。

この面会を経て、Cくんの緊張もほぐれ、父親との面会に意欲的になり、Bさんもある程度不安が払しょくされ、今後の面会交流の内容についての協議入ることが出来ました。

Aさんは、当初面会交流が遠方で交通費もかかるので、3か月に1回程度しか出来ないことから、宿泊を伴う面会を希望していましたが、Bさんは徐々に日帰りの面会を重ねたうえで宿泊を検討したいという考えであり、お互いの希望にかい離がありました。

当方では、当事者間の信頼関係のさらなる構築が必要と考え、話し合いを重ねつつも日帰りの面会交流を続けてきました。
AさんもCくんと面会を重ねていくにつれ、Cくんの意思を尊重しながら一歩ずつ進めていくことが肝心だと考えるようになり、何より、日帰りとはいえ面会を許容してくれた元妻Bさんへの信頼も出来たので、当面は日帰りの面会を続け、将来的に宿泊付きの面会を実施する方向で協議出来ました。

【解決のポイント】
離婚した夫婦が関係するため、面会交流は調整が困難なことが多いのですが、どちらの立場にも配慮しつつ、子どもにとって一番何がよいかを考えて動いています。
この件は、みなさんの話をよく聞きました。その結果、みなさんの協力で良い解決に至ったと思います。

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